2015年6月19日金曜日

生きることを楽しむ①日常を楽しむ力

なんとなく過ごすこと。
淡々と過ごすこと。
夢中になって過ごすこと。
必死になって過ごすこと。
辛いと思って過ごすこと。
楽しいなと思って過ごすこと。
つまらないと思って過ごすこと。
ワクワクして過ごすこと。
メソメソして過ごすこと。

日常の一分一秒、一日一時間、
いろんな過ごし方があります。

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仕事をしていたり、
学業に励んでいたり、
家事をしていたり。

好きなところに行ったり、
買い物をしたり、
スポーツをしたり。

ぼんやりしていたり、
なんとなく外を眺めていたり、
ソファでゴロゴロしていたり。

一人の人にも、
いろんな場面があります。

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決まっていること。

それは、
学校に行って学習をすることや、
職場に行って何かの仕事をすることや、
家で自分の役割をすること。

毎週行く習い事、
よく通る道、
よく行くお店。

よく会う友達、
よく着る洋服、
よく乗る電車。

家での自分の定位置、
のんびりする格好、
暇つぶしの仕方。

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イレギュラーなこと。

それは、
学校での一年に一回の行事、
職場での突然の異動、
引っ越し。

突然始めることになったこと、
周りの都合により止めなくてはならなくなったこと。

季節の移り変わり。
旅行。

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いろんな場面が織り混ざった日常。
普段は、「決まったこと」が多いけど、
「イレギュラーなこと」もある。

決まったことが落ち着く人もいれば、
どんどん変わっていく世界が好きな人もいる。

それは人によって違います。

息子のような発達障害の人には、
「決まったこと」にしか対応できないタイプと、
逆に「決まったこと」ができないタイプ。

「イレギュラー」なことが対応できないタイプと、
常に目まぐるしくて整理がつかないタイプ。

うまく調和がとれていない人が非常に多いのです。
それが、本人にとっても、周りの支援者にとっても
対応が難しいなと感じる部分でもあります。

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私は、大きく2つのことを意識しながら、
息子との生活をしてきたように思います。

それは、

①日常を楽しむ力
②非日常を楽しむ力

です。

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①日常を楽しむ力

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「一日の生活の流れを理解すること」

繰り返し繰り返し、
毎日同じような時間に起きて、
同じような手順を踏んで生活をして、
同じような時間に就寝する。

時計がわからなくても、
見通しがもてない段階でも、
毎日の繰り返しで、子供は見通しを持って生活することを多少なりとも覚えていきます。

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「何か最後まで頑張ること」

出されたご飯を最後までちゃんと食べる。
出した玩具を片付けること。
寝る時間になったら布団に入ること。

線を5本描こうと決めたら、5本描く。
お茶碗を持っていくと決めたら持っていく。
靴を自分で履くと決めたら、自分で履ききる。
間違っていたら自分でやり直す。

それが、経験であり、成功体験を積んでいくことなのです。
最初はとてつもなく高い壁のようですが、
いつしかこれが当たり前なんだ、と身についていきます。

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「好きなことを見つけて促してやること」

彼が見ている物はどんなものか、観察してやること。
ちょっとだけでも手に取った物、それは興味があるものかもしれない。
どんな活動が好みなのかを知って、何かにつなげてやること。

敢えて新しいものにチャレンジしてみて、様子を見ること。
親が一緒に遊び楽しむこと。

親がたった一人で楽しんでいたとしても、
ちゃんと楽しいフリをして、子供にその姿を見せてあげること。

最初は嫌がってもめげないで一緒に続けてやること。
でも、どこかで引き際をも大切にしてやること。

観察し、考え、そして数打てば、
必ず何か好きな(親しめる)活動を見つけてあげることができるはずです。

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見通しがつくと、人は安心します。

頑張って最後までできるということで、達成感を感じます。
そして、それがやがて
「できたら嬉しい」「できなかったら悔しい」に変化していきます。
また、人から褒められたり認められたりすることも喜びとなります。
また、淡々とやり続けることに安心感を得ることができる、そういう人もいます。

ほんの小さなコトでいい、落ち着く何かがあると安心します。
好きなアイテムがあると安心します。
初めての場所でも、手がかりになるような好きなものがあったら過ごしやすいです。
それは人であっても、物であっても、
景色であっても、感覚や感触であっても、
匂いであっても、味であっても。

「慣れていること」は「好きなこと」とほぼ同じになるような気がします。

毎日見ているお母さんを子供が好きになるように。
何度もアンパンマンを見ているうちに、また見たくなっていくように。

好きになることはすごく少ないかもしれないけど、
それでも絶対何かはあるはずなのです。
それは人によって違う、子供によって違う。
だから、アイテムややり方は人によって違って当然なのです。

人はみんな違う。
子供もみんな違う。

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また後日、②非日常を楽しむ力 を書く予定でいます。

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タカマミー 

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