2017年8月3日木曜日

困っています、と言えること

支援学校中学部3年生の私の息子の話です。

ただいま夏休み。

毎日のように通わせていただける放課後等ディサービスがあるお陰で、

概ね退屈せずに過ごすことができ有難いです。


とはいえ、普段より家にいる時間も多いので、

同じく私が夏休み中であることも大変助かっています。


いつもより息子と一緒にいる時間が長いと、

以前は心身ともに疲れて疲れてどうしようもなかったのですが、

今は「一日中ではない」という気楽さもあってか、

メリットもあるなと感じています。


それは、普段じっくり取り組むことが難しいことに

しっかり向き合えることです。

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今朝は、彼から嬉しい言葉が飛び出しました。

「お母さん、紙つまったな。」

そう言いにきてくれました。


トイレに入ると、トイレットペーパーを使いすぎることがある彼。

悪気はないのです。

「このトイレットペーパーはもうちょっとで終わる」と思う判断が

我々とは違っているので、ついつい多く使いすぎるときがあるのです。

そして、多く使いすぎると流れないので、

なんとか流そうとして、何度も流してしまいます。

そうすると水が溢れます。

大変なことになります。

我が家も何度も大変な目にあっていますが、

通わせていただいてる場所でも何度もそんな事件を起こしています。


これまでにも、様々なことを考えて取り組みました。

私はアイディアを出すのが得意。

緻密に実行するのも得意です。

しかし、一旦改善しても、根本的に判断基準が違うので、

また同じことの繰り返しとなります。


最近では、

「紙がつまったら、周りの人に伝える。」

ことで、少なくとも水を溢れさせることなく、適切に処置ができると考えるようになりました。


紙を詰まらせることと、水を溢れさせることは、

別の課題として考えます。

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家で一緒にいる時間が長いので、

そして私にも余裕があるので、

彼のトイレが長いなと思ったら

トイレの前に行き、手助けを適切に入れることができます。

そんな手助けを毎回繰り返していたら

「紙が詰まったら、お母さんに言って、また手袋をはめて紙を取ったらいいんだ!」

その方がなんとなく良さそうだぞ、と感じてくれつつあったのでしょう。

そして今朝

「お母さん、紙つまったな。」

何度も水を流す前に、流れないなと思ったときに

自分で適切な行動(お母さんに言いに行くこと)ができました。


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このようなことを教えようとするとき、

支援者はいつも同じような対応をする必要があります。

まずは叱らない。

冷静に、手袋とビニール袋をもって、

「さあ、紙を取ろう」

しっかり取り除けたら

「水流れたね、良かった」

落ち着いて、繰り返し一緒に行動すると、

彼も、それはいい方法だと感じてくれるようになります。


支援者との関係性、

その子の理解力、

その場の状況、

によってうまくいく場合、いかない場合、とあるでしょうが、

彼らが、その方がベターだ、うまくいって気持ちいい、

そんな風に感じ、繰り返しやりたくなってしまうように

持っていくことがコツだと感じます。

メリットがあれば、必ずそう行動したくなるものです。

そしてそれが自然にできるようになるまで練習して、

定着すればそれでいいのです。

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タカマミー