2015年4月15日水曜日

あればいいな、保険見直し本舗のような場所が。

 
自閉症という診断。
多くは児童相談所またはそれに準ずる施設で診断が下されます。

医師しか診断をすることができないので、
逆に言うとその判断ができる医師がいる病院でも診断できます。

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その後のケアとは?
親がその事実を受け入れ、なんとか育てていこう
という気持ちになるように。
一番重視されているのは、まずそこだと感じました。
 
虐待が起こったり、家庭内不和が起こったり、
真っ先にそういう問題が起こりえるのが、
我々のような子供を持つ家庭ではないか、
と考えているからだと思います。
 
「お母さん、しんどいですよね」
「お母さん、よく頑張りましたね」
職員さんから、とにかくそんな言葉をかけられます。
 
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児童相談所の併設施設に、
療育という名の親子通園の教室があることが多いのですが、
おそらく、内容はほぼ普通の保育のようです。
ただ、苦手なことが多すぎる子供達なので、
普通の保育のようにはことは進まないようです。

親子通園をしているので、
親もずっと一緒です。
時々、親だけで勉強会をしたりするようです。
そして、親同士で仲間になり、
一人じゃないんだ、という気持ちにさせること、
それも目的のような気がします。

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その後、幼稚園の三年保育に入園する時期を境に、

親子通園+普通の幼稚園や保育園に平行通園する子供達と、
単独通園施設(子供だけで通う療育施設)に通園する子供達に
振り分けられていきます。

施設により、親によりいろんな考え方をする人がいるので、
一概にどっちがいいとか、
そういうことは考えたことがないです。
 
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単独通園施設では、
トイレができない子がほとんどなので、
トイレトレーニングを開始したり、
しっかりご飯を食べられるようにしたり、
身体を使った遊びをしたり、
保育のようなことをします。
 
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公的な受け皿は以上となります。
それで十分、と思う親もいれば、
もっともっと我が子に何かできるんじゃないかと思う親もいます。
でも、それ以上の情報は特に出てきません。
 
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後はすべて自分の力です。
やるもやらないも、
お金をかけるもかけないも、
調べるも調べないも、
親次第。

そして、そんなに確かな情報はあふれていません。
何がいいのかもわかりません。
また、枠がいっぱいで空きがありません。
保険で受けられる訓練もありますが、
フリーで何かをしようとすると、
とても高額です。
 
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例えば、
食べられる食材が3つしかない、それ以外受け付けない。
親の目を見ることがない。
何かを訴えてくることがない。
こちらの話している言葉の意味を全く理解しない。
意味のある発語がない。
洋服が着ていられなくて全部脱いでしまう。
そこらじゅうに落ちている物を食べてしまう。
ウンチをしたらおむつから取り出して、そこら中になすりつけてしまう。
トイレに溜まっている水で遊ぶ。
排尿・排便の感覚がない。
歩かせようとしても歩かない。
家に入ろうとしたら、コンクリートに頭を打ち付けて泣き叫ぶ。
スーパーでどこへ行くかわからない。

これが3才の我が子だったとしたら、どうしますか?

少しでも、何かを、どうにかしたい、
そして少しでも生活を楽にしたい、
そう思うのではないでしょうか。
でも、その術が見つからない。
何かを見つけても、それがいいのかどうかわからない。

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そして、何となく一人の専門家に相談すると、
他の専門家に相談に行くことを嫌がられる傾向にあります。
「せっかく自分が相談にのっているのに」
という気持ちが伝わってきます。

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そんな時、
所謂、単独の保険会社のセールスマンではなく、
保険見直し本舗のような
そんな場所があればいいんじゃないだろうか?
と思うのです。

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たくさん種類を取りそろえた中で、

あなたのお子さんには、
こういう方に相談してみるのがいいんじゃないか?
こういう遊びを試してみてはどうか?
こんな場所があるけど、行ってみてはどうか?

のように、いろんなことを多角的に相談できる場所。

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社会性を育むには、
こういうところを切り口にしたらいいそうですよ。
それにはこういう療育方法がありますよ。

運動が苦手なのでしたら、
こんな活動をやってみてはいかがでしょう。
それにはこういう療育方法もありますよ。
どういうことが苦手で、どういうことが得意なのか考えて整理してみましょう。
生活で、何が困っていますか?
まず何を克服していきたいと考えていますか?

こんなことをゆっくりと紐解きながら話せる人。
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私は比較的、行動を起こそうとするタチなので、
なんとかしたくて、いろんなところに出向いたり、
自分自身でやってみたり、
またそれを方向転換してみたり、
また試してみたり、しました。

相談できる方も、一人ではなく、
複数持つことができました。

でも、本当にとても大変でした。
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そんな場所や人、必要だと思いませんか?

私は思います。
そんな人が居てくれたら、どんなに心強かっただろうか、
そう思います。

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でも、どれだけ専門家の門を叩いても、
どれだけお金を払っても、

結局は親が自ら切り開き、
行動し、
子供を導き、
周囲を理解者にする。

親の孤独な戦いです。

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読んでいただき、ありがとうございました。

タカマミー


2 件のコメント:

タカミー さんのコメント...

手段が目的化してる例やね。ヒトは目先のことに捕らわれがちなので、大きな目的を紙に書いておくといいね。

タカマミー さんのコメント...

そうだね。
そんな役割の人がいて、その人自身が相談先となる場合あり、
別の相談先へとつなぐ場合あり、
どちらもありだと思う。
そんな仕組みが作れたらいいと思っている。