2016年7月4日月曜日

しんどさに向き合える子

世の中の「つまづきを持つ」子供たちを見ていて感じること。

しんどいこと(大変なこと)に向き合えるか否か。
向き合える気持ちを持っているか否か。
もっと言えば、そういう練習をしてきたか否か。

これは発達障害や知的障害、のあるなしに関わらず、
子供に共通して言えることだと感じる。

学童期に入って、それが多少なりとも備わっていないと、
集団生活で何かの壁にぶつかる。

・・・・・

では、しんどいことをする練習をしたらいいのか。

私はそれは違う断言できる。
それでは、ただの苦行になるだけ。

子供ならでは、その子ならではの楽しい活動や遊びの中で、
「楽しい」「もっとやりたい」「新しいものにも触れてみたい」
そんな気持ちを十分養うこと。

そして、できればお母さんと「一緒に何かをできることが楽しい」を育てること。

そして、その遊びや活動の中で、
ルールを伝え、それを守ることを教える。
その子に理解できる小さなことで良いので積み上げていくこと。

そしてできれば、守れるようになるまで、一つのことを伝えやり続けること。

たとえ泣いても怒っても、お母さんが決めたことは簡単に覆さないでほしい。

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例えば、
<1>
ご飯を食べる前に、手を合わせる。
ご飯を食べた後は、お茶碗を重ねる。

~こういうことは、習慣として誰もが取り組みやすいですね。

<2>
ご飯を食べる前には、必ず使ったおもちゃを玩具箱に入れる。
(最初は一つだけでも良い、後はお母さんが片付けても良いと思います。)
お母さんがもうオシマイと言ったら、必ずそれを止める。
(お父さんがいいじゃないかと言っても、覆さない)

~こういう躾的なことも、「まあ、いいか」ではなくルール化すると良いですね。

<3>
できないことやわからないことがあれば、素直にお母さんに手伝ってもらう。
(自分で!という時期もあると思いますが、折り合いをつけることも学ばせましょう)
何か物事をやってもらっている時には、側で見ていることを促す。
(一緒に参加していることにもなりますし、ありがとうという気持ちもはぐくめます)

~さて、子供だから「まあいいか」となっていませんか?

<4>
物を受け取るときは両手で受け取る。
物を渡すときはそーっと渡す。
用事があるときは自分から出向く。
などなど

~え、そんなこと?と思うかもしれませんが、重要です。

<1>は比較的どなたでもされている躾だと思うのですが、
<2><3><4>になるにつれて、難易度が上がってきます。
私は、<2><3><4>のようなことを小さいころから積み重ねておくことはとても重要だと思うのです。

しかし、このようなことを教えようと思うと、
一緒に活動し、一緒に遊んでこそ、
教えていけることでもあります。
後で伝えたり教えたりしても、うまく伝わりません。
行動してみてナンボ、なのです。

・・・・・

子供が学校で授業中に困っていること、
友達関係の中で困っていること、
たくさんあります。

私なりに言葉にしてまとめてみると、
「我慢ができない」
「自分勝手」
「決められたことが守れない」
となります。

このようなことは、幼児期からの積み重ねがとても大切だと感じます。

健常児でも大切に取り組みたいことであると同じように、
理解や定着に時間のかかる障害を持った子供にとっても、
確実に取り組み、身体に染みつくまで継続してあげて欲しいと思うのです。
並大抵のことではありません。

・・・・・

言い換えることもできます。
多少できないことやわからないことがあっても、
「やりましょうと言われたことに応じられる」
「嫌だなあと思っても、折り合いがつけられる」
「工夫してあげれば活動できる」
「ダメと言われたことに素直に従える」
などができていると、
素直でいい子だな、
なんとかしてあげたいな、
彼ができる方法を考えてあげたいな、
と周りは思うのではないでしょうか。

・・・・・

タカマミー

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