2015年9月10日木曜日

新しい私の役割

2年ほど前までは、
「その辺にはあまりいない、珍しいタイプの療育お母さん」
として、私のことを知る人は知ってくださっていた。
 
ここ半年くらい前から、
もうちょっと突っ込んだ話をして下さる方が増えた。
「いつかあなたと一緒に仕事がしたい」
「こういう事業のお手伝いをしていただけませんか」
「私はこういうことをしたいと思っている、いつかコラボしたいです」
そんなお話をいただくようになった。
・・・・・
 
それもこれも、お会いしてお話する方がたいてい
「高見さん、何をされている方なんですか?」
と聞いて下さるからである。
 
2年前までは、
「ただただ、息子のセラピストとして毎日を過ごしています。」

1年前には、
「息子のセラピストとして過ごしながら、
社会人向けの研修添削講師を在宅でしています。」
 
半年前には、
「在宅で社会人向けの仕事をしているんですが、
いつか発達障害児に関連する仕事をしたいと模索中です。」
 
そうやって、私の答えが変化してきたからなのだろう。
どちらにしても、相手の方は、「私が何者なのか」を知ろうとして下さる。
そういう何かが、私にはあるようだ。
 
・・・・・

息子のセラピストであることは、いまも変わりがない。
でも、息子との関わり方や関わる時間帯が明らかに変わってきたのは事実。
息子のことを考えないことはないが、
日常生活そのものが、2人にとって学びの場であり関わりの場と変化したのだろう。
息子の居ない時間帯に、あれこれ遊びを考えたり、準備したり、
学習課題の用意をしておいたり、
先にご飯を作っておいたり、
そんなことをしなくても、彼と二人で学んでいけるようになってきた。
 
・・・・・
 
そしてこの秋、
社会人向けの仕事にも新たな役割が舞い込みました。
 
小学校で、特別支援教育に携わるご縁をいただきました。
 
療育コンサルタントとして、私を求めて下さるご家庭に出会いました。
 
この先、どの割合を大きくしていくのか、
仕事としてふくらませていくのか、
まだ何も決めていません。
まだ収入というほどにもなっておらず、
私の方がまだまだ修行中という感じです。

しかし、私個人的には、
長く温めてきた療育コンサルタントの役割を大切にしたい。
なぜなら、私が育て支援したいのは、
「難しい子供を育てる親御さん」だから。
 
・・・・・

私を通じて、親御さんの考え方や軸がしっかりと定まり、
それがそのお子さんへと伝わっていき、
親御さんとお子さんで、
楽しいことも苦しいことも共有し、共感しながら
一歩一歩進んでいって欲しい。

そして、いつか
「もう自分たちの力でやっていけます、ありがとうございました。」
「そうですね、もう大丈夫ですね。」
と、そんなところまでお付き合いできたら、
どんなにいいだろうかと思う。
 
軸になるのは親御さんであってもらいたいと思うから。
専門家や有資格者を、親御さんが自分で選択し利用し、
教育の現場と対等に話ができれば、
自立した親御さんと言えると思う。
やがて、我が子の将来を考えていく時にも、
そのような親御さんであれば、きっと乗り越えていけると思う。
 
多くの人を救うことはできないかもしれないが、
そういう考え方のできる人を一人でも増やしたいと願う。
そして、お子さんが、ご家族が、
生きていて良かったと思えることを願う。
 
・・・・・

わからないことは聞いたらいい。尋ねたらいい。
でも、「自分が何がわからないか」を聞いても答えは返ってこない。
 
私は絶対的な100%の答えを持っているわけではない。
でも、問題を整理することや、
どんな風に判断していったらいいかを考えることができる。
試してみて、それに評価をすることができる。
 
お子さんに対し、私が何かする度に、
「なるほど~」「今までと違いますね」「私も今日からやってみます」
そう言ってくださること。
それを素直に実行してくださること。
そして、それをしたことで子供に少しの変化が見えること。
 
親御さんが我が子の状態をしっかりと受け入れ、
目をそらさないで取り組んでいくという姿勢は
実はすぐには整わない。
多少時間のかかることなのだ。
 
それでも、そうやって苦しんでもがいてでも、
毎日何かに取り組もうとすること。
それが、行動することである。
そしてそれが療育することであり、子育てでもあるのだ。
 
じっと黙っていても何も始まらないし、誰も始めてくれない。
何か行動してみることが大切。
 
・・・・・

そんな我が子以外の、発達障害児との関わりの中での気付きも、
今後は綴っていきたいと思っています。
もちろん我が子同様、匿名です。

どうぞよろしくお願い致します。

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タカマミー

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