勤務先の学校の更衣室で。
小1の学年主任の先生が話しかけてこられた。
「タカマミー先生、1年生もだんだん大変になってきてるんですよ。どうもタカマミー先生の入っておられる3年と1年やね、この学校は。」
この先生、おそらく私よりも十歳くらいは年配の女性の先生である。
小学校をいくつか見てきたが、現場で担任を持っておられる先生って40歳くらいまでの方がほとんどなので、年配の担任の先生って割合目立つ。
ベテランの風格があり、安定感があって温かみがあり、それでいて腰の低い方なので、
母親目線で見ると、こんな先生に一年生で担任を持っていただいたら嬉しいなぁと思えるような先生である。
”校舎が違うからわかりづらいですけど、どんな感じなんですか?”
と問うた。
「クラスで3~4人、走り回る、外に飛び出す、指導しても指導が入らない、言葉が届いてる感じがないのよ。何なんやろね、ああいう子供たちって、理解が難しいわ。」
とおっしゃった。
・・・・・
私ね、障害児育てて、そのあと小学校に来させていただいて、やっぱりなって思うことがあるんですよ。
幼いころから、子供が主張したことに親がどう対応してきたかってこと、ポイントじゃないかと。
「やってもいいよ。」
ということと、
「それはダメです。」
っていうこと、どちらもあると思うんです。
「それはダメです。」って親が言ったら、たいてい子供がぐずるじゃないですか。
それに対して親が、
↓↓↓
「うーん、じゃあ、いいよ。」
「もううるさいなぁ、しゃーないなあ」
としぶしぶ親の言葉を覆して、主張を叶えてあげる回数が結構多いんじゃないかと思うんですよ。
それがね、元々土台にしんどい部分を持っている子(少しやりづらい子)って、
そのぐずり方が半端じゃないから、親が根負けしちゃったりとかするわけですよ。
子供は、ぐずったらなんとかなるし、大人の言うことは覆せる、そんな大したことじゃないって思うわけですよ。
それがね、小さいころから毎日毎日積もり積もったら、
土台のしんどい子ほど、そうやって親が対応してきた割合が高い(やりづらいから)、その結果指導が入らない、言うことを聞かない、になるんじゃないかって思うんですよ。
きっと親の言うこともきかないんでしょう。
障害児だからと思ってやってきたことではあったんですが、こういうことは障害児だけの話ではない。
どんな子供にも言えること。
結局、親が一貫した態度を、毎日面倒くさがらずに繰り返し繰り返しし続けて、子供を最後まで見届けてやることができたか、できていないか、じゃないかと思うんですよ。
・・・・・
「なるほどね~うん、なるほどね~」とうなづいてくださった。
その先生は、私を新人扱いせず、一人の人間として尊重してくださっているようなので、
このような話もすることができたんですが、
若い先生だとここまでの話はできません。
”そうなんですか、大変ですね~”
しかコメントすることができない。
っていうか、そんなことも話しかけてこられないが。
そういうわけで、大人の言葉に重みを感じていない子供は、かなりの人数いる。
そういう子供たちと日々過ごしているのである。
怒ったり暴れたり、拗ねたり愚図ったり、ボイコットしたりわざと何かをしたり、大忙しである。
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