発達障害や自閉症といっても、
誰一人として同じような人はいないので、
少しずれてしまうけど人と何かをするのを好むタイプもいれば、
一人が良いというタイプもいる。
息子は、一人が良いタイプ。
一人が良いというよりも、人が邪魔に感じるタイプ。
だから人と何かを共有するということさえ、全くできなかった。
・・・・・
でも、それでは困ると思った。
私は、彼の数々の問題行動には、
「人と何かを共有できない」ことに大きな原因があると思っていたので、
幼い頃から、いろいろな方に助言をいただきながら、
地道に取り組んできた。
何をしてきたかということ、
「お母さんがSちゃんと一緒にこれを一緒にやりたいと考えてきたよ」
というアイテムや遊びを、どんどんどんどん考え、
それを楽しそうにやってみせる。
見てくれないこともあったし、
やろうとすると怒り出すこともあった。
一つの遊びを何度か試して、
義理で付き合ってくれるようになったものもあれば、
「却下」されたものもある。
Sちゃんの却下は容赦ない。
何時間練った企画であろうが、
夜なべして作ったアイテムであろうが、
「面白くない」ものは面白くないからである。
しかも、ほとんどがすべて「却下」である。
・・・・・
そういう活動も毎日何年も続けていると、
時々ヒットする。
最初は、線香花火のたった花一輪だったものを、
花二輪にし、
落ちかける火種をなんとか落とさないように次の花火に火をつける。
いつか、この火種で、もう少し大きい花火が咲かせられないだろうかと、
心は慎重に、遊びは大胆に、楽しそうに活動してみせる。
そんな毎日であったと思い出すことができる。
息子は、今でも人と関わることも遊ぶことも、フリー場面ではできないが、
「こういう風にするよ」という枠組みがあれば、少しはできる。
それがちょっとイイナって笑うときもある。
遊ぶことは上手にできないけど、好きなお友達もいる。
バス停に来ないお友達がいつ来るのかなと待っているようなこともあって、
彼にとっては「人を気にして楽しむ」行為なのかもしれないと思う。
その程度の歩みしかなかったけれど、
それでも少しでも育ったことが、私にとっては大きな成果だった。
・・・・・
あるお子さんが、ある集団の授業の後、
泣いて訴えてきた。
聞いてみると、自分が間違ったことに対して、
人からキツつ言われたことで、いざこざがあったらしい。
人との距離感の難しさを持っている子にとって、
集団生活で人と何かをすることは、
ストレスも多い。
人からキツつ言われたことで、いざこざがあったらしい。
人との距離感の難しさを持っている子にとって、
集団生活で人と何かをすることは、
ストレスも多い。
もちろん人と楽しく過ごせる子もいるし、
割り切って一人を楽しむ子もいる。
人それぞれなのだが、意外に人間関係でストレスを抱えていたり、
ストレスを与える火種になっている人は多いようだ。
割り切って一人を楽しむ子もいる。
人それぞれなのだが、意外に人間関係でストレスを抱えていたり、
ストレスを与える火種になっている人は多いようだ。
今日のこの子供達も、しばらくの間イライラした何かを抱えたままとなっていた。
(こちらにも考えがあり、あえて大きな介入はせず、説明して自分で行動させるに留めたから、スッキリしていなかったのだろう)
(こちらにも考えがあり、あえて大きな介入はせず、説明して自分で行動させるに留めたから、スッキリしていなかったのだろう)
・・・・・
偶然、今日の宿題忘れに、当事者2人がいた。
2人とも勉強は好きなタイプで、普段忘れたりしないのだが、うっかり。
「休み時間に先生とやる?」と聞くと、「うん、やる!」とのこと。
宿題は音読だった。
一人一人交代で、音読を聞いてやれば良いだけのことだったのだが、
私「なあ、今日は3人で音読やろうか。時間もかかるし、一石二鳥。」
A「えー!一人ずつがいい。絶対ずれるもん。」
B「長いし、しんどいって」
私「まあまあ、そう言わんと。先生が一文読んだら、その後に続いてAくん、Bさんで一緒に付いてきてよ。」
2人とも勉強は好きなタイプで、普段忘れたりしないのだが、うっかり。
「休み時間に先生とやる?」と聞くと、「うん、やる!」とのこと。
宿題は音読だった。
一人一人交代で、音読を聞いてやれば良いだけのことだったのだが、
私「なあ、今日は3人で音読やろうか。時間もかかるし、一石二鳥。」
A「えー!一人ずつがいい。絶対ずれるもん。」
B「長いし、しんどいって」
私「まあまあ、そう言わんと。先生が一文読んだら、その後に続いてAくん、Bさんで一緒に付いてきてよ。」
彼らはブーブー言っていたが、やり始めた。
途中から、お互いを意識しながら読み始めているな、と感じるようになってきた。
表情も良い。
時々、二人で顔を見合わせてクスクス言いながら、最後までやりきった。
やりきった後、
A「もう、先生可笑しいわ~」
B「先生のセリフの言い方真似するの、難しいよなぁ!」
めちゃくちゃ楽しそうである。
登場人物に2才の女の子が出てきたので、私は2才の女の子らしく読んだのだが、
それがツボにはまったらしい。
・・・・・
その後、給食時間となったのだが、2人は冗談を言いながら、
めちゃくちゃ楽しそうに笑い合って給食を食べていた。
単純すぎて、「さっきのあの怒りはどこへ?」と思いますがね。
途中から、お互いを意識しながら読み始めているな、と感じるようになってきた。
表情も良い。
時々、二人で顔を見合わせてクスクス言いながら、最後までやりきった。
やりきった後、
A「もう、先生可笑しいわ~」
B「先生のセリフの言い方真似するの、難しいよなぁ!」
めちゃくちゃ楽しそうである。
登場人物に2才の女の子が出てきたので、私は2才の女の子らしく読んだのだが、
それがツボにはまったらしい。
・・・・・
その後、給食時間となったのだが、2人は冗談を言いながら、
めちゃくちゃ楽しそうに笑い合って給食を食べていた。
単純すぎて、「さっきのあの怒りはどこへ?」と思いますがね。
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今回、私のセリフが面白かったことに、2人が同調しようとして楽しかったことも加わったのだろうが、
いずれにしても同じ文章を2人で合わせて言う経験。
そして、先生→生徒→先生→生徒、という掛け合いの経験。
2人の、いや3人の一体感が心地良かったというのも大きな要因であると思う。
いずれにしても同じ文章を2人で合わせて言う経験。
そして、先生→生徒→先生→生徒、という掛け合いの経験。
2人の、いや3人の一体感が心地良かったというのも大きな要因であると思う。
人と同期する心地よさは、子供でも大人でも同じように楽しく感じられる活動だ。
ダンスとか、コーラスとか、バンドとか、大人が主にはまっていますもの。
ダンスとか、コーラスとか、バンドとか、大人が主にはまっていますもの。
やっぱりいいなあ、こういうしかけは。
Sちゃんで培ったことは、やはり他の場面でも活きると感じることができた、
とてもいい一日でした。
叱ったり、諭したり、謝ったり謝らせたり、
そういうことだけが大人の役割じゃない。
もう少し、人と関わる根本的なところを一番伝えていきたい。
そういうことだけが大人の役割じゃない。
もう少し、人と関わる根本的なところを一番伝えていきたい。
少しでもそういう何かが伝わるといいな。
・・・・・
タカマミー
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